グループ展「忌望展」
デザインフェスタギャラリー原宿 WEST館 1-F 2022.05.05 - 05.07
夢や想像など、現実で昇華することの出来ない景色を記録へと変換する。それらは実際には存在しないが、個人の脳内に佇みひとつの経験や記憶となり得る。私にとって写真は、過去と現在、そして現実と精神世界をつなぐ媒体になり得ると考えている。
インクジェットプリント / ガラスにOHPフィルム
東京造形大学CS祭 二人展
"LAYER OF FACE"
グラフィックデザイン専攻 / 水越柊斗、写真専攻 / 上田千鶴
東京造形大学 10号館 P-202. 2022.10.14 - 10.16
我々人間の「顔」を形成するものは表情である。私たちが他者とコミュニケーションをはかり、個人を表現する根本にある「感情」 。それは「声」、「言葉」、「表情」となって外部へ伝達されていく。LAYER OF FACE では、感情から派生する視覚的かつ社会的な己表現である「表情」に焦点を当てている。
表情とは、視覚的な感情の伝達を行うのみでなく他者との関係性の構成、印象に結びつくこともある。そのため表情は積み重って経験となり、個人の 「顔」 を形成するのである。しかしこれは人間の外観、容姿などの観点とは異なり、人間の表情が層となって造られる「個」への言及である。
プルチックの感情の輪で知られる喜び・信頼・期待・恐れ・驚き・怒り・悲しみ・嫌悪といった8大感情をモチーフとし、それぞれの表情が一体化するよう並列させた。様々な表情を視覚化した上で混同させ、ひとつの 「顔」 を通してその階層、個を見出していく。そして、生きている限り常に顔には無数の表情が蓄積されていくのである。つまり人間の持つ「顔」 とは、感情の経験とその集合体、そして表情の層そのものなのではないか。
A1 アリンダ UVインクジェット
東京造形大学写真専攻 2年写真展
八王子学園都市センター 市民ギャラリー第2 オクトーレ11階. 2022.12.21 - 12/25




海は多くの生命を抱えている。広大な海と自分を対立させた時に最も感じたのは、抗うことの出来ない絶対的な存在に囲まれているという恐怖心である。海は自然的存在であると共に、多様な生物と密接に関わり合い生存のエネルギーを生み続けている。
「dissolve」は、分解、溶解、解散という意味を持つ。固体が液体になるとき、一体化していたものは解散し要素となり、液体もまた要素が重なり合い新たなテクスチャを生み出す。水面に浮かぶ泡や波は、常に状態を変化させ続けている。それらはまるで、生物が集合し寄り添いひとつの形を構築するような強い生命力を感じる。これらの一瞬を切り取る行為はその存在証明であり、過去と現在、そして我々が風景に対して抱く象徴性と視線を繋いでいる。
20×24 ゼラチンシルバープリント. 3点