個展 
"紡ぐ身体、錯綜する記憶"
TOTEM POLE PHOTO GALLERY
2024.6.4 - 6.16
写真を撮って見返していると、日々の些細な風景を忘れて生きていることに気付く。私にとって風景とは、その場の温度や音、人との距離感、初めて対面するものや数分前まで忘れていたものなど、個人の感覚と記憶に影響を与える情報そのものである。この膨大な情報を記憶へ保存するために、目に焼き付けるという行為だけでは不確実で漠然としている。しかし、カメラは身体と風景を繋ぎとめる確実な装置としての機能を持ち、写真は記憶を呼び起こす手掛かりになり得る。
いつも写真を撮るたびに、視覚と感覚が常に身体の中で循環しているように感じる。身体に染み渡る風景をカメラを通して外部へ抽出し、記憶を紡いでいるのだ。写真によって多くの忘却を留め、日々を確実なものにしている。

発色現像方式印画  9点 / スライドショー (10分) /
ビニール生地にアクリル塗料






東京造形大学 オープンキャンパス
専攻展示
東京造形大学 7号館 7-102.    2024.7.13 - 7.14
2023年のBankART KAIKOで出展した作品
120mm モノクロネガフィルム(6×6) 
5m ゼラチンシルバープリント
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